首の関節を鳴らすと寿命が縮まる? 骨の変形を招くリスクを知ろう

首の関節を鳴らすと寿命が縮まる? 骨の変形を招くリスクを知ろう

 

ストレッチやカイロプラクティック、マッサージなどでは、肩こり解消のために肩や首を伸ばす動きを用いる機会があります。
それは取り立てて珍しいものではなく、特にカイロプラクティックではわざと頸椎の関節を鳴らして、瞬間的な爽快感を与える手法を採ることが多いのです。
首や肩に自覚できる程の「コリ」がある時、関節を鳴らすとその衝撃によって筋肉がリラックスしたような錯覚に陥ります。
しかし、実際には筋肉の緊張が解消されたわけではありません。
すぐに再びコリの諸症状が戻ってきて、再び関節を鳴らしたくなってしまうでしょう。
常習的にわざと関節を鳴らすようになってしまうと、血管障害などの健康被害を起こす可能性があると言われています。もしひどい肩こりや首の疲れに悩んでいらっしゃる方で、どうしても首が鳴ってしまう、鳴らしてしまうという場合には、関節の「音」の正体が何なのか、どうして身体に悪いと考えられるのかを正しく認識してください。
リスクを把握すれば、ついつい首を鳴らしてしまう癖を改善する気になるはずです。

首が鳴る、その音の正体とは?

 

身体を動かす時、人の身体の中では関節の触れ合う部分の「関節腔」という空間で潤滑液の流動が起きています。
関節腔は骨と骨の隙間、関節腔が急激に変化する動きにも対応しますが、ストレッチなどで通常の動作範囲外にまで急激に曲げ伸ばしを行うと、潤滑液の量に対して関節腔の容積が上回ってしまうでしょう。
潤滑液の一部は気化して体積を埋めようとします。
この時、潤滑液内に「気泡」が発生してすぐに消滅するのですが、その際に関節内で衝撃と共鳴が起こり、「ポキッ」という音が鳴ると考えられます。

習慣的に首を鳴らす危険性を知ろう

故意に関節を鳴らす危険性がどこにあるのかと言うと、血管にあります。
血管そのものは非常に強靭な組織でできていますが、継続的に同一部位で刺激を反復すれば、いずれ組織が弱った時にはダメージをカバーできなくなるかもしれません。
血管が弱って損傷が発生すれば、動脈硬化や血栓による脳血管障害などが引き起こされる可能性があります。

 

また、他者の力によって首を鳴らされるケースなどでは、関節そのものに変形が起こるリスクを認識しておきましょう。
健康な成人男女がマッサージなどで骨折などの重大なトラブルを引き起こしたという例はあまり聞きません。しかし、施術を受ける方がカルシウム不足などで骨粗鬆症状態にある場合はどうでしょうか?
骨がもろくなっていると、ちょっとした衝撃でも変形しかねないのです。

 

血管障害にしろ、関節障害にしろ、継続的に首を鳴らすことで健康を侵害するリスクが高まる可能性があります。
なるべく首を鳴らさないように関節の可動域を広げる筋肉のリラックスと、ビタミンやカルシウムを毎日しっかりと摂取するようにして、身体の調子や関節を正常に維持することをおすすめします。