日常生活に大きな影響が出る「黄色靭帯骨化症」の症状

日常生活に大きな影響が出る「黄色靭帯骨化症」の症状

 

日本人に発症例が多い黄色靭帯骨化症

あまり聞き慣れないとは思いますが「黄色靭帯骨化症」という病気をご存知でしょうか。
黄色靭帯骨化症とは脊髄の後方にある黄色の靭帯(黄色靭帯)が骨化して、固くなってしまう疾患のことです。
その際に靭帯が通常の何倍もの厚さになって背骨にある脊髄を圧迫することで、両手足の痛みやしびれ、筋力の低下などが発生します。
そのため歩行が困難になったり、細かい作業ができなくなったり、さらに転倒・重症の場合には両下肢麻痺など、極めて重い症状が出てしまうこともある怖い病気なのです。

欧米人に比べて日本人は黄色靭帯骨化症にかかる割合が高いといわれていますが、なぜ靭帯の骨化が生じるのかという原因まではまだハッキリとは分かっていません。

黄色靭帯骨化症の治療方法

まずはお薬などを用いながら慎重な経過観察が行われます。
症状が明らかに進行している場合には手術をすることになります。
手術をする場合は背中の真ん中を切開し、脊髄を圧迫している骨化した病変を除去するものになり、患部にもよりますがだいたい3~4時間程度の手術時間となります。

手術により病変を取り除くことで症状の進行を食い止め、手足のしびれなどの症状を少しでも軽くすることが期待されますが、症状の緩和については個々により程度がさまざまなので、残念ながら必ずしも軽快するとはいえないようです。

 

黄色靭帯骨化症の自覚症状について

 

先に述べたように脊髄の圧迫により、黄色靭帯骨化症は手足のしびれや歩行困難などの症状が現れることがあります。
ただ自覚症状がまったくないまま病気が進行し、何かの機会でたまたま行ったレントゲン撮影などの画像検査により発覚することもあるようです。
黄色靭帯骨化症の検査方法にはX線撮影や脊髄造影、CTスキャン、MRIなどの画像検査があります。

病気の進み方は患者さんによってさまざまであり、軽いしびれなどで長年過ごす方がいる一方で、1年もしないうちに症状が進んでしまう方もいるようです。

日常生活を脅かす黄色靭帯骨化症

黄色靭帯骨化症は手術を行わずに経過を観察する場合も、症状の進み方がさまざまであるため病気の進行を正確に予測することが出来ません。
また神経症状があるにもかかわらず放置しておくと、脊髄自体が元に戻らなくなってしまう可能性があり、その後手術を受けても症状の回復が不十分になってしまうこともあるようです。
診断された場合には経過をよく観察し、主治医と治療方針についてよく話し合うことが必要です。