小児の骨の成長に支障をきたす「くる病」の原因とは?

小児の骨の成長に支障をきたす「くる病」の原因とは?

くる病」という病気をご存知でしょうか?
この病気は小児の骨の発育期に骨の組織形成に支障をきたすものです。
戦後はほとんど聞かなくなったこの病気が近年また増加傾向にあります。
くる病の原因と対策を知り、あなたの大切なお子さんの骨の成長を守りましょう。

 

くる病とは?

くる病は小児の発育期にカルシウムが骨に沈着しないため、骨の組織が正しく形成されない状態をいいます。
これにより骨の成長が阻害されたり、骨格や軟骨部分に変形が生じてしまいます。

 

主な症状は、肋骨のこぶ(肋骨念珠)、O脚、肋骨が前方突出する鳩胸、低身長などです。

くる病は膝や手関節のX線像で診断が行われます。

くる病の原因

 

くる病の主な原因はビタミンDなどが不足することです。

 

・ビタミンDの不足
ビタミンDは主に魚類に多く含まれる脂溶性ビタミンで、日光を浴びると体内で生成されます。
また、母乳にはビタミンD含有量が少なく、完全母乳ではビタミンDが足りないと言われます。
世間一般的に推奨されている母乳育児には良い面が多いので、ビタミンD不足を他の方法で補うようにします。

 

・リンの不足
リンはチーズや卵、魚など様々な食品に含まれており、食事で不足することはあまり考えられません。
リンが不足する一番の原因はリンが必要以上に排出されてしまう遺伝性の低リン血性の体質等によるものです。

くる病の予防と対策

 

 

遺伝性以外のくる病を防ぐには、乳児期~幼児期に十分な栄養を摂取し、戸外でしっかり遊んで日光浴させることがとても大切です。

 

・ビタミンDを摂取する
ビタミンDは魚類に多く含まれます。
鮭やサンマ、カレイなどの子供が食べやすい魚を選びましょう。
魚にはカルシウムやリンも含まれているので栄養面で欠かせない食材です。

 

・戸外に連れ出し日光浴をさせる
お天気のいい日はお散歩や公園に連れ出し、適度に日光を浴びるようにしましょう。

 

・リンを摂取する
リンは牛乳・乳製品、大豆、魚類、肉類などの多くの食品に含まれているので、バランスのいい食事を心がければ必要量が摂取できます。

 

遺伝性以外のくる病は正しい知識をつけて対応すれば予防できる病気です。
偏った食事をせずに栄養バランスを考えた食事を心がけ、家の中だけでなく戸外でも遊ぶように促し、お子さんの健やかな成長のために強い骨を作り上げましょう。
また、どうしても栄養が不足する場合は、サプリメントを利用してみてもいいでしょう。

 

骨の成長のためにカルシウムは欠かせません。不足しない様に積極的に摂取しましょう。